美濃加茂市の県道を走り、蛍の里のカフェ『季菜口』へ |
もう山々の深い所じゃ、木々も赤や黄色に萌え始めてるんだね。
じゃあ、そんな山道をオートバイで駆け上がり、
萌え始めた木々を見つめに行くのも良いかと考えたりしてみる。
だけど、
今は『オートバイで走る』という事をしたい気持ちの方が強いかな。
季節は待ってはくれないだろうけれど、
どこかへ遠くへ行くより、
オートバイを操る練習の為に走りたいんだと思うね。
昨日は仕事の区切りの谷間と言うか、
休めそうなスケジュールだったから休みをもらったよ。
営業稼業の良い所は、多少の融通が利く所だね。
嫌になることも多いけど・・・。
でも、愛娘イェイイェイちゃんの小学校からの下校時間までに、
帰ってこなくちゃならないから、遠くに行くのは無理だね。
リミットは午後3時か・・・。
『地元の県道を走る』
それならと、
細くクネクネした地元の道を走りに行く事にした。
走ってきたのは美濃加茂市の『深い辺り』で県道96号線や80号線、
武儀郡上之保の県道63号線で郡上市の和良へ抜けるルートもね。
ここら辺りは、
美濃加茂市のディープ(笑)な辺りで関市の武儀から郡上や
加茂郡七宗町の山々で接する辺りだ。
ブログにはアップしてなかったけど、
この1、2週間の間に美濃加茂から上之保は何度か走りに行ってみた。
かなり気に入ってる道だよ。
ライディングの練習に良いし、車が少なく、
でも少しクネクネとしていているから。
『美濃加茂市の県道96号線』
美濃加茂市の三和町の県道96号線は、夏は『蛍』が見られると
知る人ぞ知る道と言えるかな。
整備された2車線の県道がたまに細くなったりしながら、
里山の集落の中を走り、
奥まれば舗装林道のような深い木立の道へと変わるルートだ。
いつも思うのだけど、
細く集落を蛇行するような道が、昔ながらの街道の姿なんだろう。
昔からの家々の生活や歴史をつなぎ地形に沿って自然発生した道のはず。
それはとてもボクを挽きつけるよ。
だけど・・・、
新しく整備された道は、こぶし街道とか卯の花街道とか愛称が付いてる。
昔の古い道を突き抜けるように、
そして時には集落を迂回するように走り抜けているけど、
それなりに走りやすさや里山の雰囲気もある。
だけど、そこに風土に根ざした生活は感じられないと思う。
細い山道は静かで気持ちが良い。
ただ離合が出来ないから、対向車が来るかどうかだけは気を使うね。
まだこの辺りは山が低いので高低差のあるクネクネ道にはならないけど、
山や谷を越えて市町村の違う集落どうしが、
昔から往来していた歴史を感じるよ。
散歩の気分でハーレーダビットソンと走ってきたけど、
ゆっくりとね、そしてオートバイの操作に集中してさ・・・。
ここでも先の台風のせいか、
七宗に抜ける辺りが崩れていて年末まで『通行止め』になってる。
大塚林道で迂回させられたよ。
それもまた良しかな!
『上之保から和良へ抜ける県道63号線』
旧武儀郡上之保村から郡上の和良村に抜ける県道63号線は、
気持ちの良いルートでノンビリ走りやすいよ。
途中、上之保の『ほほえみの湯』で温泉に入ろうか迷ったけど、
時間が無くなりそうだからね。
だけど郡上に入って小那比を超えて、
野々倉と言う小さな集落の所でストップだ。
その先が台風15号のせいか『通行止め』になっていたよ。
多くの山道は台風の影響で崩落している所が多いんだね。
その多さに驚くよ。
ここら野々倉の辺りはとても舗装も悪くアスファルトが崩れていたり、
小石が轍のようになっていたり。
エレクトラグライドじゃこの先が心配になるような道だった。
この先はちょっと険しい気がするね。
引き返して武儀まで戻ってくると、役場の辺りの信号で県道58号線へ右折。
この道は『平成こぶし街道』と呼ばれるルートで、
津保川に沿って走るのが気持ちの良い道だよね。
『美濃加茂の三和町の県道80号線』
道の駅『平成』を越えたあたりで、
県道80号線へ入って美濃加茂市の三和町へ戻るとするけど・・・。
この武儀方面からの80号線は、
入口から心配になるような細さで心細くなるね。
この道は初めて。
どう?
ハーレーダビットソンで走る気になる?
迷ったけど『たぶん大丈夫・・・』と入ってみた。
道はけっこう細くて、苔むしてる所が味わいがあるよ。
ここも深い木立と小さな沢づたいに上って下りて・・・だね。
対向車が来たら、もうどうにもならないと思うけど、
オートバイのエンジンを止めてじっと静けさを感じていたい場所だ。
山里の古民家カフェ『季菜口』
この80号線で山を下ってすぐの集落へ出た所に、
築143年という古い家屋を使った静かなカフェがあるよ。
『家庭料理 季菜口』(かていりょうり きっさこ)
岐阜県美濃加茂市三和町廿屋121
℡0574-29-1137
営業時間11時から15時(昼)・18時から19時半(夜は予約のみ)
定休日:火・水曜日
ホームページ⇒http://ki-sa-ko.com/
ココに来るならボクのように裏から来ないで、美濃加茂から来るルートでね。
詳しいルートならホームページでチェックして。
でないとスゴイ道だよ(笑)
『ご飯とお茶 きっさこ』
本当に古い農家の家屋だね。
豪農の家とかじゃないみたいだけど、
ボクらの辺りじゃ『百姓家』と呼んでる大きくて古い農家の建物だ。
中に入れば年月を経て黒光した柱や梁や板の間が、
その過ぎた歳月を感じさせるよ。
写真には写さなかったけど、
50代くらいのご婦人たちがたくさん来ているな。
よく来るよね、こんな奥地の場所まで!
ここは美濃加茂市三和町の廿屋(つづや)という辺りで、
近隣市町村の人たちも蛍がたくさん出るから知ってる人も多いはず。
それくらい川が綺麗な、でもあまり便利な場所じゃないよね。
水曜日が休みのお店だから
ボクはずっと来ることは出来ないと思っていたけど、
金曜日の今日ならと入ってみたよ。
ここでランチの『季菜口定食』を頂いた。
一汁五菜の和食のメニュー。
器も古い物を使ってるけど、
盛り付けは形式にこだわらなくて、それは好感がもてる。
静かな古い建物の中で丁寧に作られた料理を食べる。
前菜は『冬瓜のステーキ』・『春雨と木耳の酢の物』
・『つるむらさきとじゃがいものナッツ和え』の三点。
次は『さつま芋団子の豆乳ソース』
ほろっとしたお味が優しいね。
メインは『鶏手羽元と大根の炊き合わせ』
ホロッと骨から離れるくらいまで柔らかく炊かれた手羽元が美味しい。
菜飯と熱いニラのかき玉汁でとても満足したよ。
ご飯を頂くなら美濃加茂なら『季菜口』で、
可児なら『四角家カフェ リトルムッシュ』だね。
リトルムッシュについては、
過去記事のこちら⇒『岐阜県の四角家カフェ リトルムッシュでランチデート』
こういったカフェは、
妥協して消費するばかりの日々の生活を、
『丁寧に暮らすこと』や
『自分らしく生きること』や
『ゆっくりと生きる』ことをしたって
大丈夫なんだよと示してくれるようでボクはとても惹かれるな。
オートバイに乗って走るという事も、
自分を見つめる事だと思うんだけど、
上手く走れなくて四苦八苦ばかりしてるかもね。
自分らしく生きることも、
自分らしく走ることも、
スピードが速ければ難しいね。