谷川俊太郎の詩『しんでくれた』 |
冷蔵庫に貼ってあるこの詩にしてみない?って聞いてみたんですけど、
子供たちはヤダ!ですって・・・。
『いただきます』にしてはちょっと長いから(笑)
これ、新聞の切り抜きなのです。
いつも冷蔵庫を開け閉めする時に読んでいるんですが、
良い詩だなぁ・・・って思ってるんですけどね。
学校や幼稚園でも給食の時にコレを唱和すると、
感謝して食事が出来ると思うんだけどなぁ?
どうでしょうか?
しんでくれた
谷川俊太郎
うし
しんでくれた ぼくのために
そいではんばーぐになった
ありがとう うし
ほんとはね
ぶたもしんでくれてる
にわとりも それから
いわしやさんまやさけやあさりも
いっぱいしんでくれてる
ぼくはしんでやれない
だれもぼくをたべないから
それに・・・・(省略)
食事に感謝というか、食べるということは命をいただくということを
ユーモラスに気づかせてくれる詩ですよね。
そいではんばーぐ・・・って所が良いですね。
ぼくもハンバーグが大好きですから、そこの所でガッチリ捕まえられました(笑)
そして後半に、ぼくはしんでやれない・・・というところがあるのですが、
そこが心に響きます。
そのまま、お母さんが泣く、お父さんが泣く・・・と続いてくのですけど、そうですよね!
君たちのことがとても大事だよって思われていることを、子供たちに気づいて欲しいという願いがこめられてると思います。
すべての子供たちが大切な存在だということをね。
いただく命は尊く、どの命も重さは同じ・・・
そして、その命は自分の命と同じ尊さ・重さなんだと。
そして、
きみたちの事はとても大切に思われている・・・
ということを忘れないでいてほしいなと願わずにいられません。
しんでくれた生き物の分を生きる・・・ということが感謝するってことなんだと、
ストレートな所が力強くて分かりやすくて好きですね。
やっぱり、来年から『いただきます』と併せてこの詩をご飯のときに読んでもらおうかな(笑)